放置車両とはどういう車両ですか？

放置車両とはどういう車両ですか？

放置車両とは、一定期間以上運転されずに駐車されている車両のことを指します。エンジンの状態や停止時間の長さなどは問われず、ただ単に駐車されたままの状態が続いているかどうかがポイントです。また、二輪車全般/軽自動車/普通自動車/トラックなど車種の区別はなく、放置されている車両全般が対象となります。

放置車両の定義

放置車両とは、さまざまな状況で定義されますが、具体的には以下のような車両が該当します。

• 公道や私有地に駐車され、長期間移動されていない車両
• 事故や故障などで運転できない状態にある車両
• 所有者が特定できない車両

以上の条件を満たす車両は、放置車両として扱われることがあります。

違法駐車との違い

放置車両と違法駐車は、一見似ているように思えますが、異なる点もあります。

違法駐車は、交通ルールに違反している状態で駐車された車両を指します。例えば、路上駐車禁止箇所や歩道上に駐車するなど、法律で明確に禁止されている場所に停められた車両が違法駐車になります。

一方、放置車両は駐車違反に該当しないものの、一定期間以上移動されずに駐車されている車両を指します。したがって、放置車両は違法駐車ではないものの、その状態が長期間続くと、私有地を占拠する問題や犯罪との関連性が生じるなど、さまざまな問題を引き起こす可能性があります。

【詳細】放置車両と違法駐車の違い＞

放置車両の問題点

放置車両には、さまざまな問題点が存在します。

私有地を占拠する問題

放置車両が私有地に駐車された場合、その私有地を占拠することになります。私有地の所有者は、自分の土地を自由に利用できなくなるため、大きな不便を被ります。

特に、放置車両が商業施設や住宅の駐車場に駐車された場合、施設や住民の利便性が損なわれる可能性があります。駐車場が使用できなくなると、来客や住民の駐車に支障が生じ、ビジネスや生活にも悪影響を及ぼすことが考えられます。

犯罪との関連性

放置車両は、犯罪とも関連性があります。例えば、違法な駐車場所に長期間放置された車両は、不審な行動がある車両と見なされることがあります。このような車両は、車上荒らしや盗難などの犯罪の温床となる可能性があるため、治安上の問題となります。

また、放置車両そのものが犯罪の関与した車両であるケースもあります。犯罪に使われた車両が捨てられたり、所有者が逃走したりすることがあり、これらの車両の廃棄処分は警察の関与を必要とする場合があります。

放置車両の撤去と処分

放置車両の撤去には、所有者の同意が必要です。警察に連絡しても直ちに撤去することはできませんが、所有者の特定や証拠の収集を行うことは重要です。所有者が特定されれば、撤去の手続きを進めることができます。

撤去の手続きと法的な流れ

放置車両の撤去手続きは、管轄の警察署や役場にお問い合わせください。手続きの流れは、大まかに以下のような流れになります。

1. 警察への通報：
   放置車両の撤去を依頼するため、警察に通報します。
2. 現場の確認：
   警察官が現場に赴き、放置車両を確認します。放置の状態や所有者の情報を収集します。
3. 所有者の特定：
   所有者の特定が困難な場合は、警察が所有者の特定や連絡を試みます。所有者の特定ができれば、所有者に対して連絡を取ります。
4. 所有者の同意：
   所有者に対して撤去の同意を得ます。所有者が同意すれば、撤去手続きを進めることができます。
5. 撤去作業：
   撤去作業は、専門の業者が行います。所有者の同意を得た上で、撤去作業を実施します。
6. 処分方法：
   撤去された放置車両の処分方法は、地域によって異なります。警察や役場の指示に従って、適切な処分方法を選択します。

補足情報
放置車両の所有者本人、もしくは代理人から「自身が引き取る」「代理人が引き取る」などの旨の伝達があった場合、期日や迷惑料などを設定して安全に引き渡しを行うようにしましょう。

所有者の不明な放置車両の処理方法

所有者の特定ができず、撤去の同意も得られない場合、放置車両の処理方法は多岐にわたります。地域によって異なるので、管轄の警察署や役場に相談してください。一般的な処理方法としては、以下のような方法があります。

• 処分依頼：
  公道や公共施設などの場合、警察署や役場に処分を依頼することができます。警察や役場は、適切な方法で処分を行います。
• 廃車買取業者：
  私有地にある放置車両の場合、廃車買取業者に処分を依頼することもできます。ただし、所有者の同意が必要な場合もあるので注意が必要です。
• オークション参加：
  あなた自身が放置車両撤去や地権などに関する知識があり、撤去～廃車手続きまでを自前で行える人であるなら、放置車両をオークション等に出品して少しでも迷惑料の足しにすることも可能です。

自分自身で対処できない場合や、所有者の特定や撤去の手続きが困難な場合は、地域の行政機関や専門家に相談することをおすすめします。

放置車両に遭遇した場合の対処法

放置車両に遭遇した場合、以下の方法を試すことが重要です。

警察への相談方法

放置車両に気づいた場合、特に自分が管理・所有する敷地に放棄されていることが明白である場合は、迷わず土地がある地域を所轄する警察署に通報して相談しましょう。近くに交番がある場合は、交番に駐在している警察官に、放置車両が置かれている場所を示し、事実関係を視察してもらえるようにお願いをするようにしてください。

警察署や交番に直接相談に行く場合、ご自身の立場を証明する身分証（運転免許書など）、法人の場合は、身分証の他に名刺などを忘れず持って行ってください。身元がわからない人の情報は信憑性が足りず、出直しを求められることもあり得ます。

補足情報
警察へ相談する直前でも良いので、放置車両の写真や動画を撮影して、いつでも記録を提示できるように準備しておくと便利です。

▼関連情報
・放置車両の撤去方法はこちら。
・放置車両の撤去＆廃車サービスはこちら。

放置車両の悩みを解消する情報

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